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五條ネタonlyの戯言しかありません(多分)
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もうそろそろ終わるのか?…と思わせる【喪国】14話め。

各競馬場で勃発した暴動は、大井競馬場を除いて完全制圧されたそうです。ここのところずっと目に入っていた警察官と機動隊の姿が消えつつあるようです。
クァンの店は上野にあるようですが、少なくともその周辺は日常が戻りつつあるようです。

そんなクァンのところで、サーシャはグーだったようです。クァンのビルの4階の部屋で裸で寝ていたみたい。
おまえさんの考えたとおりになったんじゃないのか? と告げるクァンに、寝たふりのサーシャは背を向けたまま無視。しかし亮司との約束があるんだろう? 待たせたら機嫌が悪くなるぞと突っ込まれると、だったら何か機嫌が直りそうなものを見繕ってくれと告げるサーシャ。しかしクァンのところにあっためぼしいものは、みんなサーシャが亮司のところに持っていっちゃっていたみたい。屏風絵、香炉、扇子、蓄音機、イコン…この店にあるいい品はみんな、あの若いミューズのところにいっちまう、と云うクァン。…って、サーシャってば冗談抜きに、そんなに亮司に貢いでいたのか……。
しかしクァンが亮司のことを調べたことが判ると、それまで背を向けていたサーシャが「なんだと? 調べたのか?」と反応。クァンはそんなサーシャの反応に満足w
クァンは、サーシャが亮司にちょっとばかり入れ込んでいるように見えたから心配だったんだって……。そうか、そんなに亮司に入れ込んでいるのか、サーシャw ってか、今まで散々亮司のこと喋っているくせに、クァンが亮司のことを調べないと思っていたのか、サーシャは。なんか変なところで抜けていないか?
しかしサーシャもクァンも、亮司は本物のミューズとか云っているよ。なんか亮司って美化されてんね。
でも、そんな亮司をサーシャは騙しているんだって。和田のところに行って、上手く話をまとめてきたサーシャの本当の目的は、トミ、ハナ、トラの隠し資金を手に入れることらしいよ。ハナ=正田は優秀な跡継ぎがいなかったから、その役割を宇都宮の鄭一族が引き継いだんだって。けど和田や長谷川は、鄭夫人には真実をすべて語ったわけじゃなかったから、養子縁組プロジェクトの後は和田たちを距離を置くようになって、ビジネスに専念するようになったそうです。けどその鄭夫人も亡くなりました。
で、サーシャは、その和田と長谷川からの報酬と、鄭夫人の隠し金も全部吸い上げるつもりらしいよ。でもサーシャが和田たちの望んだ「管理された革命」に手を貸した本当の理由は、日本とアメリカ政府の弱みとも云える莫大な金を手に入れることによって、亡き祖国の名誉が守られるからっぽいよ。
それを知ったら、あのミューズはおまえさんを許してくれるかねぇと告げるクァンにサーシャは無言。なんか意外にと云うか、亮司のことだけは本当に特別なんだねぇ、サーシャ。
つまりサーシャは革命を起こすために動いていたわけじゃなくて、金を手に入れるために和田たちの革命に手を貸したってことらしいです。なんだかなー…みたいな。


そんでもって、刺されたリャンの状況。
大川の指示で動いた櫂に刺されたリャンですが、どうやら何とか一命は取り留めたようです。リャンは彫翔に頼んで伸江に連絡を取ってもらいます。で、容体が安定すると伸江がリャンを別の病院に移して、それっきり彫翔には連絡がない様子。
彫翔は彫翔で、居候のマルイチが消えたので心配していたんですが、彼はどうやら大井競馬場に行っていて、そこで暴動に巻き込まれていたみたい。
なんとか戻ってきたマルイチに、彫翔は怒りますが、マルイチはああいう時にどうすればいいか判っているから大丈夫だと云わんばかりに威張ります。そんでもって、自分は確かめなくちゃならないことがあるとか云いだして、それは、彼の腹に彫られている刺青と関係があるらしいです。
大黒光明に何とか頼み込んで刺青を入れてもらったマルイチは、その刺青を入れてもらう条件が「決して簡単に死なないこと」と「腹の刺青である馬頭明王に傷をつけるな」と云うことだそうな。世の中が大きく変わるとき、その馬頭明王が必要になるからだって。
時がくれば誰かが馬頭明王に会いに来るからだと。大黒光明は「本だけでは不安だから、別のカギを残しておくしかない。それを誰が見つけるかは、神のみぞ知る」と云ったとか。
それを聞いた彫翔は、いったいどんな人物が馬頭明王に会いにくるのか興味がわきます。大黒明王は、他人の体を借りてまで、何を残そうとしたのかとも。


しかしそんなマルイチのことを、ガールズバーのママが捜していることを知った彫翔は、あやしい…とピンときて、探りを入れます。
で、そのガールズバーに「ネギシさん」と云う人物がいることを知り、ハタと気付く彫翔。
大黒光明は馬頭明王をいずれ生まれてくる孫のために彫ったんだと。その孫ってのが根岸なのね。
根岸は根岸で、やっぱりトミ、ハナ、トラの莫大な財産を手に入れるために日本に戻ってきた様子。優秀な諜報員だった祖父が受け取れなかった分け前を、孫の自分が受け取るのは当たり前のことだからな、と考えたところで今月終了。


なんか革命がメインじゃなくて、隠し財産を手に入れる話になりつつありまっせ。。。。

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遅くなりました。


今月は和田毅と向季の会話から始まりました。
多国籍が起こしている複数の競馬場で起こっている騒乱に対し、ついに自衛隊が出動したとか。今までだったら避難されることも多かった自衛隊に対し、国民は歓迎ムード。普段は叩いて当たり前のくせして、非常時にはもろ手を挙げて喜ぶ国民の気質を、冷ややかに分析しながら、和田は、これは他国でこれまで起こってきた革命とは違い、上手くいくように我々が道しるべを作ってきたと云います。
東西ドイツやソ連などの場合は革命が失敗したから、昔のほうが良かったと回顧主義の者もいるが、それとは違ってこの騒動は、日本を正しい革命に導くと断言。
向季は、和田の事業を引き継ぐことが孤独な道だと理解しながらも、決意を固めて、革命をも引き継ぐ決心をします。
そんな中、田沼がひそかに活動しているようだと笑う和田と、微妙な気分になる向季。
競馬場での騒動はほどんど鎮圧されましたが、大井だけが抵抗が激しく、いまだに交戦が続いている様子です。
田沼もその状態を知りつつ、大井にこの騒動の首謀者連中がいるのかもしれないと分析しながらも、ちょうどいいからこの騒動に乗じて、その間に宇都宮を襲うことにします。たまたま嘉瀬は出張で出かけて東京にはいないんだって。
この騒動は多国籍が中心だけど、宇都宮は会長の鄭夫人の容体がよろしくないので、そちらのほうで手一杯のはず。だから襲撃するにはちょうどいいとのこと。


一方、櫂は釜崎を殺しに九星会の事務所に忍び込みます。櫂はもう、すっかりネットの世界とかでは伝説の殺し屋になっているみたいよ。
やってきた櫂に驚く釜崎ですが、ちょうど田沼と手を結んだ嘉瀬の命令でか、寺田が同じく釜崎を襲いにきて、てんやわんや。寺田の連れてきた関西弁の男に撃たれた釜崎、死亡。
自分の獲物を横取りされた櫂は不満です。
しかし釜崎は死ぬ前に櫂に、殺しを依頼します。ターゲットは釜崎の幼馴染の女性が生んだ子どもで、長谷川会長の子。宗教にハマッてイカれたガキ……俊太ですね。普通の殺し屋は女子供を始末することは厭がるけど「本物」の殺し屋となった櫂にはタブーなんてないから、だから頼むんだとか。
最期まで殺しの依頼? と呆れる櫂ですが、本当の依頼主は自分ではなく子供の母親だと聞かされ、さすがに櫂も驚きます。

一方、宇都宮の鄭夫人は虫の息。
もう容体が悪いと聞いてやってきたキラに、彼女の養子たちは、鄭夫人の財産の隠し場所を聞き出すように頼みます。夫人のお気に入りのおまえなら聞き出せるだろう、おまえにも分け前をやるからってね。
キラと会った鄭夫人は、自分が中国人の赤ん坊を日本人として潜り込ませる活動に参加していたことをキラに教え、もっとも自分はそれを、双方にとって良いことだからやっていたが、計画的に目的があって成していた連中がいたようだと告げます。波口加代子みたいな人間を作るために、そいつらはそんなことをしていたとも。
鄭夫人にとっては、自分たちにとって祖国はすでに日本しかないのだから、日本は守らなくちゃならないってスタンスらしいです。キラにも同じようにいいます。
ちなみにキラは、養子たちに財産のありかを聞き出すことを頼まれたことを鄭夫人にしゃべっちゃう。やっぱりねと納得する夫人。
養子たちは出来がよろしくないので、会社をひとつずつ与え、あとは解体するつもりだと云い放った夫人は、隠し財産はあるよ。でもそれを手に入れるためには、サーシャを倒さなければならない、とキラに告げてから亡くなります。
ってとこでおしまい。


なんでやねん。

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今月、ちょいウロ読み状態。
だって亮司が出てこないんだもん(そこか…)
まぁ話は大して進んでいません。暴動が続いている状態。。。
でも自衛隊が戦車とか出動させて、都内は大変みたいよ。
政府は自衛隊の動きも知らなくて、もう右往左往。事態を収拾できていない様子です。

ドゥルダと本田は愛の逃避行。
っても、逃避行のつもりはドゥルダだけ?っぽくて、本田は最後の悪あがきと云うか、こんなことは絶対によろしくないと思いつつ、現実逃避するように抱き合ったりで。
なんかでも本田は、妻と腹の中の子を殺した女と逃げていると云う罪悪感はあんまりない様子です。
取りあえず、いつまでもこのまま逃げられるはずがない――と云うか、このままじゃあいけないと感じています。
どちらかと云うとドゥルダを殺して僕も死のう、みたいな。
そんな中、TVで都内の暴動の様子を見た本田は、ドゥルダに東京に行こうと訴えます。
当然、危ない上に、面がいくらでもバレている東京には帰りたくないドゥルダですが、だからってこの先どうすればいいのかはよく判っていない様子。このまま隠れていて、ほとぼりが覚めたら戻ればいいくらいに思っているようです。
本田はもう少し現実的かつ悲観的なので、このまま隠れていてやり過ごせるわけがないと判っています。
東京を出る時、蘇から、もう戻ってくるなよと云われたことを思い出しながら、最期は東京――それも新宿に行きたい本田は、ドゥルダを説得し、ふたりは結局東京へと向かうことになりました。

一方、ドゥルダの仕組んだ騒ぎが、結果としてこんな騒ぎになるなんてと驚いている鳩ですが、彼にしてみればモーリン達の無事が判ったので、あとはもうどうなっても知ったこっちゃないと、自分はまきこまれない場所で見物状態でしたが、そんな彼のもとに1本の電話が入ります。
匿名希望の電話でしたが、その内容は、モーリンと云う娘にキミの母親の形見を返したから、彼女に会って話を聞くといい――なんて云いつつも、ティット家の過去について彼女に説明したんだけど、あの様子だとキミに話さないだろうから、ここでキミに話しておくよ、なんて云い、結局モーリンに話したのと同じことを鳩に話します。要するにお電話の相手はパイトゥーンですな。
そこで鳩はティット家が裏切り者の家系であることを知り、自分の中に流れる血はそういう血であり、自分の行先も決まったと悟ります。


田沼は自衛隊が街で暴徒を制圧している様子を見つつ、けれどもさすがに銃でぶっ放すわけにはいかないだろうから、そこで我らが裏で殺せばいいなんて云っちゃって、塾生を送り出します。
で、門徒がいなくなった後、こっそりやってきた嘉瀬と一紀に会った田沼は、協定の話を持ちかけられます。
どうせ会長が死んだあとは宇都宮は規模縮小するだろうし、手を組んで潰さないか? なんて話を持ちかける嘉瀬。対する田沼の条件は、今行われている暴動の首謀者を適当に見つくろうことと、根岸会長の抹殺。
あんな汚れた男と云いつつ、本音のところは、縮小したはずの根岸会の中で、どうやら根岸毅は東南アジア系の勢力と手を結んだらしく、根岸会が今の勢力と、スキャンダルによって干されたにも関わらず勢力を広げている毅派によって分かれたところで、厄介なのは根岸毅側になることは判っているから、ヤツを殺して欲しいと頼むのね。昔は根岸にバックになってもらっていたくせに、悪いヤツ。
和田の跡継ぎを手中に収めている田沼にとっては、根岸なんてもういいもんねーってことが判っている嘉瀬と、なんか知らないけど、おれが殺る! と張り切る一紀。

会見後、根岸を殺った後で、結局田沼は次はおれを始末するだろうなぁとにやりな嘉瀬ですが、それは自分も同じなので、今は手を組んで上手くやろうと画策します。


ところでドゥルダが東京に戻ってきたと云う情報をすみれがゲッツ。目撃者が出たのね。
サングラスとかしていたけど、ドゥルダは目立つからバレちゃったみたい。
そんなドゥルダは今回の暴動の首謀者だと云われています。誰がバラしたのやら……彼女ひとりで企てられるようなことじゃないとすみれは判っていますが、まぁそれはそれ。
蘇は蘇で、自分の名を使って(と云うか新宿診療所の名前)、本田らしき男が塩化カリウムをゲッツしたということを、知り合いの薬局の爺さんから聞きます。
塩化カリウムってのは要するにただの塩みたいなもんですが、実は死刑にも使われるんだって。
塩化カリウムを注射すると安楽死するそうな。
浮かない様子の蘇ですが、実際本田は、ドゥルダを殺すために塩化カリウムを購入。
新宿はさすがにバレるかもしれないので、ビジネスホテルに泊まり、睡眠薬入りのお食事をドゥルダにさせちゃいます。
本田は高級な洋服を買ってきて眠っているドゥルダを着飾り、ルージュまで引いちゃって、うるうる状態。最期まで美しく逝かせたいんだそうな。
蘇と警察宛てに手紙まで書き、死ぬ気満々。
で、塩化カリウムを溶いて……と云うところで終了。
来月になったら二人揃って死んでるのかなー。

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自衛隊まで出動したために、東京は通行を規制されて、装甲車が公道を走って、ヘリが上空を飛び回り、外出を控える呼びかけがあるそうです。
でも反応は、怯えたり、あおったり、はしゃいだり、無関心だったりと、人それぞれな様子。
銀座は街全体が、いま他で起きていることを無視して日常を過ごす姿勢を貫いているみたいで、ふつうい買い物客なんかも多いんだって。『ミューズ』にも普通に新進画家の絵を求める客が笑顔でやってくるそうな。
亮司は都内で起きている騒動に、複雑な感情を抱いている様子です。昨日までの日本がウソみたいだと呟く亮司に対し、サーシャは逆に、この静けさが嘘に思えると云います。
すぐ近くで多くの血が流れているのに、大半の日本人がまるで遠い外国で起きていることのように無関心なことに対して、そんなふうに告げたサーシャに対し、無関心な人間には2タイプあると亮司は告げます。
1つは裕福な連中で、こういう連中は社会がどう変わろうと自分たちには影響がないと思っている。もう1つは、ファービーに侵されている人間、だってさ。
こうなることを予想してファービーを広めたのかと訊ねる亮司に、サーシャは否定します。実際、ファービーの副作用に気付いたのは完全に普及した後だったし、いまでも判らないことがあるし。ただあれを常用している人間は、他人に感情をぶつけなくなって、暴力や支配と云った感情を失っていくから、ある時点までは好ましい作用とさえ思われたいたんだって。だから「ファラビア7」も好調に売れているらしいよ。そしてその売上げが、パイトゥーンのような悪党の懐を潤す一方で、ベトナムにあるような専用の病院を存続させるためにも役立っているそうな。
けど、日本の若者が、いま日本で起きていることに無関心なのは、全部が全部ファービーのせいじゃないくて、もともと他の血に対する鈍さゆえの民族的遺伝だと告げるサーシャに、亮司は講釈はたくさんだと云い切るけど、だからと云ってサーシャを責めても仕方ないことも判っているから、やりきれないみたいです。
サーシャ曰く、自分の祖国の民は無関心じゃなかったけど、過度の期待をし続けた結果、違う体制の誕生に手を貸して、でも結局それで何が変わったわけでもなくて、何も改善されてないと断言。関心さえあれば物事がいい方に向かうわけではないと云い切ります。
その言葉に対し、亮司も否定はしないけど、それでも今回の騒ぎに便乗して暴走しかけている自営外の一部なんかの動きに懸念を覚えます。そのことによって、自衛隊なんかが実際に多国籍の排除に乗り出せば、これまで危ういながらもうまく保たれていた日本人と多国籍の全面対決になることを恐れますが、サーシャは「それでいい」とにっこり。こなごなになってそれきりなのか、それともまた新しい関係が生まれるのか…自分の祖国がしたように、日本もやってみればいいと云い切ります。



一方、大川さんはリャンの始末を頼んだ相手と電話でお話し中。どうやら櫂のようです。
櫂はリャンのことを、美人で殺気があって、綺麗な表情をしている人間だったと褒めます。忘れられない…きっと描くよ、と変なところで褒めまくり。
大川はリャンが日本人の右翼と接触していたことにも気付いていて、彼女は味方になってくれる相手を選ぶ余裕がなかったから、自分が殺さなければきっと日本人が彼女を殺していたと断言。そんな大川に対し、櫂は不満そう。どうやら櫂は大川が嫌いな様子です。と云うか、これまで櫂が殺してきたのは、何の恨みもない人間ばかりなんだって。恨みがないから、殺す時は不思議な気持ちになるそうな。神の前に生贄を捧げるような気分とやらで……でも、そんな櫂にも恨んでいる人間が2人いて、大川と釜崎だそうです。だから大川と釜崎は、いつか必ず心の底から殺したくて殺すんだって。それを忘れるなと宣言して電話を切った櫂に、大川はそれほど遠くない将来に、彼が自分を殺しにくることを確信します。
そう考えた時、誰を盾にすれば櫂は自分を殺さないかピンと来たみたい。それができるのはただひとり、詩神だ。ってさ。


リーチェンは長谷川満夫のとこから盗んだ翡翠の腕輪を持って、教会でモーリンと待ち合わせ。
ウキウキルンルンのリーチェンでしたが、教会にはパイトゥーンがいて、リーチェンおろおろ。NK化粧品の守衛にパイトゥーンが潜り込ませている守衛がいて、それでリーチェンの行動は筒抜けだったようです。
金目のものがたくさんある中で、翡翠の腕輪だけを盗んだ理由を訊ねるパイトゥーンに、逃げ場のないリーチェンは仕方なく「ある人に頼まれた」と告白します。翡翠の腕輪はもともとある女の人の形見で、その女の人の息子のために盗んだことを告げるリーチェンと、途中からやってきたモーリンに、パイトゥーンは自分とその翡翠の腕輪の関係を告白します。
どうもパイトゥーンの初めての女が、鳩の母親の母親らしいです。つまり鳩の祖母はカンボジアの娼家の生まれでフランス人の血も引いていたらしいけど、美しくてずる賢い女だったそうな。いやしい生まれを隠して、プノンペン中の男から喝さいを浴びる踊りと美貌で素性を隠して名家の妻の座に収まり、ついでにその家に代々伝わる翡翠の腕輪も自分のものにしたんだって。その腕輪は、彼女から彼女自慢の娘へと引き継がれたけど、その娘にはパイトゥーンは一度も会うことがなかったとのこと。
そんでもって鳩の母親はポル・ポト派に捕まって収容所で死んだけど、ティット家の主はポル・ポト派に寝返ったそうな。つまり自分の身を守りたいばかりに、娘と生まれたばかりの孫をティット家の主は見捨てたとのこと。つまり鳩の爺さんね。
けどパイトゥーンは、その翡翠の腕輪を持って密航船を捜していた男がいたことを知っているから、幼い孫=鳩が奇跡的に生き延びたことは知っていたみたい。そんでもってティット家の裏切りの証である翡翠の腕輪は、やはり裏切りの血を持つ自分にふさわしいと思っていたけど、でもそれは君にやろうとパイトゥーンはモーリンに云います。ティット家の裏切りの血のことは、鳩には絶対に言えないと泣き出すモーリンに、どうするかは君が決めればいいと云ってパイトゥーンは教会から出ていきました。



そんでもって場面が変わって、今度は久々に出てきた嘉瀬と一紀。
どうやら会長ばあさんは、すでに床から離れられない状態で、みんなの前に姿を見せるのはもやは葬式の時だけだろうってささやかれているそうです。
清が死んだ時に組織は何も変わらなかった事実や、会長が新参者のキラを気に入って、長年組織にいた幹部たちを差し置き、キラに多くのものを与えようとしていることなんかを考えて、会長が亡くなった後でも自分が今の地位にいられる保証はないと踏んだ嘉瀬は、騒動が起きている今の機会を利用して宇都宮を潰す計画を立てることにします。
そのために田沼と手を組むことを考え、だから自分たちも多国籍でなくなればいいと断言する嘉瀬に、一紀は最初は絶句しますが、結局はいつものごとく「俺は兄貴の犬ですから」と笑って告げて、嘉瀬についていくことを断言します、と云うところで終了。


ってな感じで、今月は久しぶりに発売日にゲッツできたよ。
と思ったら、喪国ってもう10回目だったらしい。
あと数回?
でも第3章って書いてあるし、多分4章くらいまで行くだろうから、まだ5回くらいは続くのかな??
大川が亮ちゃんを利用しようとしているのが、ちょっとヤな感じ。ぶるぶる。

拍手[12回]

遅くなりましたが、今月の『喪国』感想。
PC変えたせいで、登録文字がどっかいっちゃってます。
変な変換があったりしたらすみま千円。


最初は競馬場襲撃から。
多国籍による都内の競馬場の襲撃計画で、政府はついに自衛隊まで発動させちゃいました。
真の日本国民を守らなくては! ってな感じで。本来なら反対するはずの野党も、なんだか今までと違う空気に戸惑い、大声で反対を口にできない雰囲気。
田沼と繋がっている防衛庁の幹部はウハウハw 田沼も「計画通り」って感じなんだけど、首相の肩を押したのは和田剛ということを聞いて、微妙な感じになります。
国粋主義者だと思っていた和田が、実はその逆じゃないのかと疑い、近頃は向季もなんだかその傾向があるんじゃないかと疑って、いやいや、向季が自分に隠し事をするはずなんてないだろうから、それはないだろうと思い込んだり。
とはいっても、ちょっぴり不安な田沼さんです。


競馬場で襲撃があったせいで、便乗した多国籍が都内で暴れているようです。
なんだか不穏な空気に戸惑う人たちがいる中、長谷川家に養子に入ったリーチェンは、モーリンに頼まれた翡翠の腕輪を捜します。
どうやらパイトゥーンは、後ろめたい代物を長谷川さんとこの金庫に隠してもらっているみたいなのね。長谷川さんっても、満夫の経営している会社のとこみたい。
で、多国籍が侵している略奪なんかに便乗して、こっそり満夫んとこの金庫に入り込んだリーチェンは、いろいろな宝石パクったついでに、そこで特に立派に仕舞われているわけでもない紙袋もパクります。


一方、競馬場を襲撃させた当のドゥルダは、都内の騒ぎなんぞなんのその、本田の居場所を見つけた自分は和歌山へ。
そこで捕えていた本田の妻の智子に憎しみを向け、腹の中の子供ともども引き裂かんと、智子の腕や腹をナイフで傷つけます。
事情に気付いた本田が現場に到着したころには、知子はただの肉の塊に。
死臭のする中、ナイフを持って鷹揚と立っているドゥルダに、しかし本田は泣きながら抱きしめますとさ。
智子や腹の中の子供のことより、ただドゥルダに会いたかったとかなんとか。
そんでもって、ふたりは手を取り合って駆け落ち状態。ええええ……。
ドゥルダを追ってやってきたキラとすみれは、現場にマッチが落ちていたのを見つけたり、ドゥルダに命じられて智子をさらった連中の居場所を突き止めてから、取りあえず現場を離れます。
そんでもって、智子の肉片見たキラは気分悪そうだけど、すみれは平気な様子で喫茶店のホットケーキぱくぱく。
けど、キラが恐らくドゥルダと本田は駆け落ちしたみたいだと気付くと、そのことに対してすみれもげんなり。そういうのが愛なら、自分は一生理解したくないとさ。


和田剛の息子として過ごしている向季は、父の客を見て、その存在感と美貌に驚き。
自分の養父が打った日本刀みたいな男だと称します。綺麗で素晴らしいけど、今の日本では使用できない、みたいな。飾りとしてはいいかもしれないけど、使える場所がないので意味がないみたいな。
けど、この男は何でも斬れそうな人かな、なんて口にして云っちゃってます。しかしサーシャって、面と向かって「美しい」と云われても全然動じないのね。自分でも当たり前だって思ってんのか。
けど、結構いい歳だと思うんだけどな……いくら綺麗でも、歳をとってくると微妙になってくるでしょ。サーシャって何歳の設定なのかな。
ってことはともかく。
向季と会話を交わしている中で、サーシャは、自分の祖国みたいに日本を壊したいと思ったこともあるけど、この国は壊せないのではないかと口にします。そんでもって、裏切者の息子として人生を捧げてきた和田剛の計画が上手くいくのか見届けたいってことと、そんな彼の後継者となった君のことも見たい、みたいなことを向季に告げてます。
向季は、この男の居場所はこの世界のどこにもない、なんて思ったりして、今月は終わり。

なんかサーシャって、結局革命は上手くいかないんじゃないか、みたいに思いつつあるみたい。
結局、革命シリーズのラストも、革命は成功しませんでした、と云うヲチなのかも??
あと数回だけだから、今後劇的なことが起こると思えないので、いつも通り終わりそう…なんて思ったりして。



下に書いてある通り、サイトを移転しました。
新しいURLは以下のとおりです。


http://akkie44.web.fc2.com/

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